MT4、私の過去検証方法|取引時間帯を考慮した過去検証!

MT4過去検証チャート設定

 MT4のインジケーター利用の過去検証、結構悩んでたりしませんか?

お役に立てるかどうかわかりませんが、私がインジケーター利用やインジケーターの効果を把握するために行っている過去検証方法の一例を記しました。といいましても、自分の取引時間帯だけ検証するようにしているだけですが・・・

すでにご自分の検証方法を確立されておられる方には不要な記事です。

利用したチャート

 普通に取引しているチャート、または、同じ FX 会社のデモ口座チャートを利用します。今回は、リアル口座では取引チャンスを待っているので、デモ口座を利用しました。リアル口座とデモ口座でデータが異なる、との話も聞きます。

その差を誤差範囲と考えるかどうかですね。より正確に検証したい場合はリアル口座で検証しましょう。

イラスト、PC

検証したインジケーター

 hj_BBchikou100 紹介記事はこちら → hj_BBchikou100

検証項目は、

  • エントリー時の条件
    • 取引時間帯:午前と午後
    • 直前高値安値ブレイク有無
    • BB 2σ 越えてるかどうか
    • BB 3σ 越えてるかどうか
    • oka_BBtrend:H4サイン有無
    • oka_BBtrend:D1サイン有無
  • 決済条件:1シグマ、センターライン、対面1シグマ

検証期間は、2018年4月1日 ~ 2018年6月30日。

チャート設定

セットしたインジケーター

 取引時間帯がわかるように、i-ParamonWorkTime をセット。

このインジケーターをセットすると、取引時間帯のチャート背景色を変えられます。

MT4過去検証チャート設定

 取引時間帯は、日本時間で 9:00 ~ 11:00 、14:30 ~ 22:00 です。

インジイケーターのパラメーターは次の通り。

MT4過去検証チャート設定

 Custom Indicator – oka_ がついてるのは無視してください。時間と色を変更して利用していますので、インジケーター名を変更しています。

ネットで探せるインジケーター名は、i-ParamonWorkTime です。

 

 その他には、

  • ボリンジャーバンド:21期間、±1σ、±2σ、±3σ
  • 遅行スパン
  • 上位足ボリンジャーバンド、バンドウォークサイン
    • oka_BBtrend:H4
    • oka_BBtrend:D1

検証したい条件を表示するインジケーターを選択しました。この辺りは思い付きです。

チャートの最大バー数

 過去検証する場合、MT4 オプション、チャートタブにある、「ヒストリー内の最大バー数」と「チャートの最大バー数」を 20,000 ~ 25,000 に設定しています。

検証期間を、直近3ヶ月としているので、これで十分です。過去検証期間、3ヶ月は、賛否両論あろうかと思いますが、過去 = 未来 とはならないから、長く検証する必要性はないと考えています。

イラスト、PC

 FX ではないですが、一般的に言われている費用対効果って言葉に『過去 = 未来 となる確率(期待)と検証するに要する時間』をあてはめて考えると、私は3ヶ月になった、と受け取ってください。

過去データ収集とインストールにも結構時間かかりますし・・・3ヶ月だと、今取引している FX 業者の実データをそのまま使えると思ってますし・・・

 

 この検証期間で納得のいく結果が得られたら、デモまたは小ロットリアル取引で、実際の動きでチェックしていくことが重要と考えています。あくまでも私見です。

もっとも最近過去検証はあまりしなくなりましたけど・・・・・

このバー数の設定画面は、MT4 のツールバー ツール > オプション >チャートタブで開きます。

MT4過去検証チャート設定

 リアル取引する場合には、「ヒストリー内の最大バー数」「チャートの最大バー数」、ともに 2,000 にセットしています。

オープンしているチャートが多いのか、2012年製 PC だと動作が重いのです。

検 証 方 法

 水平ラインと垂直ラインを活用。

エントリー

MT4過去検証チャート設定

 例では、ショートサイン発生時にエントリーしたと仮定。サイン発生足の次の足の始値がエントリータイミングになります。この位置に水平ラインと垂直ラインを引き、ラインの端に表示されている日時と価格を記録しました。

表示サインごとにラインを引くのではなく、一度引いたラインを移動させて情報を読み取ってます。

付帯条件として、下記記入。

  • 直前安値:〇(下方ブレイク)
  • BB -2σ :〇(下方ブレイク)
  • BB -3σ :×(未達、ほぼ = なんだけど)
  • BBtrend(H4):―(サイン無し)
  • BBtrend(D1):×(ロングサイン)
    • ×:hj_BBchikou100 サインと逆方向
    • 〇:hj_BBchikou100 サインと同方向

エグジット

1シグマ

MT4過去検証チャート設定

 エントリーと同様に1シグマ抜けて確定した足の次の足の始値に水平ラインと垂直ラインを引き、ライン端の日時と価格を読み取りました。

センター

 センター抜けると同時に対面1シグマも抜けてしまってます。例が良くない・・・

次の対面1シグマを参照願います。

対面1シグマ

MT4過去検証チャート設定

 対面1シグマを抜けて確定した足の次の足の始値に水平ラインと垂直ラインを引き、それぞれ日時と価格を読み取りました。

 

 以上のように、取引時間帯でのエントリーサイン、すべての情報を読み取りました。

検 証 結 果

 検証方法の項で読み取ったデータは、エクセルシートに入力して集計。

MT4過去検証チャート設定

 結論から言いますと、期待したより勝率が低かった、です。今回は、エグジットタイミングをサイン出力区分のみとしてます。この部分の調整でまだまだ獲得 pips 数は増えると思いますが、この部分は環境認識裁量が入ってきますので、結果は人によります。

エグジット3タイプ、pips 数と勝率

 さて、まずは、午前と午後のエントリー、それぞれ3つのエクジットタイミングで獲得 pips と勝率は・・・ピボットテーブルを活用。。。

MT4過去検証チャート設定

 最も獲得 pips 数が大きいのは、午後の時間帯(14:30 ~ 22:00)にエントリーし、1σでエグジットした場合でした。

  • 取引回数:117回
  • 獲得 pips 数:173.9 pips
  • 勝ち回数:41回
  • 負け回数:76回
  • 勝 率 :35%

 3ヶ月で、173.9 pips 、勝率 35% は、あまりにも低いような・・・エントリータイミングをもっと考察しないと・・・

ここで、エグジットには別ルールあるし、次のような動きがあまり好きではないので、エグジットを1σ だけに絞りました。

MT4過去検証チャート設定

直前高値安値ブレイク有無、pips 数と勝率

MT4過去検証チャート設定

 午後取引、直前高値安値ブレイク有りがいいようです。

BB±2σブレイク有無、pips 数と勝率

MT4過去検証チャート設定

 午後取引だと、BB±2σブレイクは、してもしてなくてもいいみたいです。でも、ブレイクしていなければ、67回トレードして、+4.7pips ・・・

ブレイクしてたら、50回トレードで、+169.2pips ・・・ブレイクしてる方がいいですね。

BB±3σブレイク有無、pips 数と勝率

MT4過去検証チャート設定

 BB±3σをエントリー時にブレイクしていたら、ほぼ負けるって印象です。

BBtrend(H4)、pips 数と勝率

MT4過去検証チャート設定

 逆方向バンドウォーク中はエントリーしない、と判断します。

BBtrend(D1)、pips 数と勝率

MT4過去検証チャート設定

日足のバンドウォークは、サイン足状態だけをさければいい感じになってしまった。

イラスト、PC

以上より、次の組み合わせが良さそうなので計算してみました。

直前高値安値ブレイク+BBtrend(H4)、pips 数と勝率

MT4過去検証チャート設定

 

 以上から、次の組み合わせが良さそう。

  • 時間帯:午後(14:30 ~ 22:00)
  • 直前高値安値ブレイク:あり
  • BBtrend(H4)同方向サイン:あり

期待値は、取引回数:25回、獲得 pips 数:279.2 pips 

獲得 pips 数は、エグジットルール変更で、もっと増える可能性が大きい。ここは個人差が大きく出る部分ですね。

3ヶ月で約60日、その中で25回・・・少ないと感じるか感じないか・・・う~ん・・・

最 後 に

 結論は、次の通り。

『hj_BBchikou100 のサインだけでなく、直前高値安値をブレイクを確認、4時間足のバンドウォーク中であることを確認してエントリー。

エグジットは、エントリー直後の1σ割れがあることや上位足の節目タッチを考慮するなど、もう少し検討しなければならない。』

検証は、最初のとっかかりを決める程度、その後取引しながら精度を上げるという考え方がいいように思います。

イラスト、PC

 この検証事例は、あくまでも個人的主観に基づいています。判断間違ってるかもしれませんし・・・エントリー条件をどのように組み合わせてどのように検証するか、人それぞれでいいと思います。

ただ、取引時間帯は、考慮した方がいいです。考慮するしないで結果がかなり異なる場合があります。

 

 また、過去には EA 化して検証していたこともあります。これだとすぐ結果が出ますが、チャート形状など視覚的情報が得られないので、私はおすすめしません。表示されてるサインをひとつひとつ目で追うのがいいと思っています。

もちろん、EA を利用する場合には、この限りではありません。

そのうち、検証しなくなりますけど・・・・・

 

この記事、誰かのお役に立てればいいな、と思います。

スポンサーリンク
FX
スポンサーリンク

コメント

  1. 古澤 修 より:

    最近の検証で、エントリーとイクジツトだけ判れば勝てますよね!MAX何処まで行くか?何処のゾーンで、エントリーするか?何処で損切りするか?何処で逃げるか?この5つが判れば、常勝トレーダーになれると思います。これに、特化して検証しています。この検証の結果でインジケーターを、考えられたらとても良い物が出来るような気がします。今検証中ですので、固まり次第報告致します。

  2. 古澤 修 より:

    とても参考になります。ありがとうございました。やはりシンプルの方が、迷いが無くて良いかも?

    • HappyJiJi HappyJiJi より:

      古澤さん、おはようございます。
      うれしいコメントをありがとうございます。^_^

      より良さそうなのが見つかったら、遠慮なくコメントアップしてください。
      私も参考にさせていただきます。